・ラケットの握り方がわからない?ショットによって変わるの?
・よく言われるコンチネンタルグリップってなに?
・握り方によって違いがあるの?
こんな疑問を解決します。
✅この記事のポイント
1、グリップの握り方4種類
2、それぞれの握りのメリット・デメリット
3、ショット別グリップの使い分け
コーチング歴10年の現役テニスコーチが解説していきます。
グリップの握り方4種類
- コンチネンタルグリップ
- イースタングリップ
- セミウエスタングリップ
- ウエスタングリップ
基本は上記の4種類を理解しておけばOKです。
コンチネンタルグリップ
非利き手でラケットを地面と垂直に持ち、利き手でグリップを上から握手するように握った形がコンチネンタルグリップです。
チェックの仕方としてはフレームリフティングがしやすいか、ボールつきを表面・裏面交互にしたときにどちらも握り変えずにしやすいかです。
イースタングリップ
利き手の手のひらをラケット面に合わせそのままグリップまで下ろして握った形がイースタングリップです。
手のひらと打球面が同じ方向を向いているので初級者でもボールコントロールがしやすいのが特徴です。
ウエスタングリップ
ラケットを地面に置いて上から握手するように拾った形がウエスタングリップです。
ボールつきを地面に向かってしたときに力が入りやすいような形ですね。
セミウエスタングリップ
イースタングリップとウエスタングリップの間くらいの位置で握ります。
現在の主流の握り方であらゆる打点に対応しやすい握り方となっています。
それぞれの握りのメリット・デメリット
メリット・デメリットの前にまず握り方の厚い薄いについて解説していきます。
握った時にラケットが垂直(コンチネンタルに近いほど)であればあるほど薄い握り
地面と平行(ウエスタンに近い)であるほど厚い握りと言います。
グリップの握り方の特徴として薄ければ薄いほど低い打点の処理が簡単になり、高い打点の処理が難しくなります。
逆に厚ければ厚いほど低い打点が難しく、高い打点に強くなりやすいです。
コンチネンタルグリップのメリット・デメリット
メリット⇒この握り方だけでたくさんのショットが打てる
デメリット⇒トップスピンが苦手な握り方
グリップチェンジをせずにあらゆるショットが打てるというメリットがあります。主にサーブ、ボレー、スライス等で必須となる握りです。
イースタングリップのメリット・デメリット
メリット⇒手のひらの感覚でストロークが打てる、低い打点からでも持ち上げやすい
デメリット⇒フラットが得意な分スピンはやや苦手、高い打点は少し難しい
ストロークの基本のグリップだと思ってもらって良いです。特に大人からテニスを始める方にはお勧めの握り方です。
セミウエスタングリップのメリット・デメリット
メリット⇒ストロークにおいて色んな打点で対応しやすい、スピンもフラットもどちらも打ちやすい
デメリット⇒何かに特化してるわけではない
器用にどんなストロークもこなせる握り方です。スピンやフラットを打ち分けることや様々な打点に対応しやすいのが強み
ウエスタングリップのメリット・デメリット
メリット⇒高い打点にかなり強く、スピンが非常にかかりやすい
デメリット⇒低い打点の処理がかなり難しい、フラットが難しくなる
ジュニアに多い握り方です。跳ねるボールの返球に強く、自信もスピンで弾ませることがしやすいスピン特化の握りです。
ショット別グリップの使い分け
サーブ(スマッシュ)
⇒コンチネンタルグリップ
よく回点量やスピードを上げるために少し厚くや薄く握り変える方がいますが、あくまでコンチネンタルでのサーブを習得したあとの話です。
ボレー
⇒コンチネンタルグリップ、イースタングリップ
基本はコンチネンタルグリップです。グリップチェンジをする時間がないので厚いグリップはお勧めしません。
しかしチャンスボールなどの時間の余裕がある場合などは少し厚いイースタングリップでのボレーもOKです。
ストローク全般
⇒セミウエスタン、ウエスタン、(イースタン)
お勧めはバランスの良いセミウエスタングリップです。
しかしストロークに関しては個性がでるのでウエスタンやイースタンでも自分がプレーしやすければ良いと思います。
ただし、度をすぎるくらい厚く握るのは怪我の原因になるのでNG
スライス
⇒コンチネンタル、イースタン
基本はコンチネンタルで打ちます。個性を少し出していきたい場合に厚くや薄く握り変えて打つ場合もあります。
ショットごとに適したグリップの持ち方はある程度決まっていますが、◯◯グリップで打つ!と決めなくても良いです。その時のシチュエーションやコンディションで握り方やボールタッチを調節する能力が大切です。