- この記事のポイント
- 縦糸と横糸、それぞれの役割
- なぜ縦糸と横糸のテンションを変えるのか
- メリットとデメリットについて
テニスが上手くなってくるにつれてこだわるようになってくるガットのテンション
昨今では縦糸よりも横糸のテンションを下げて張るのが主流になりつつあります。
今回は縦糸(メイン)と横糸(クロス)にテンション差をつけることの意味や役割について解説していきます。
縦糸(メイン)と横糸(クロス)それぞれの役割
縦糸(メイン)の役割
メインというだけあって縦糸の役割は非常に大きいです。
- 弾きの強さ
- スピン性能
- 切断耐久性
とこの3つは主にメインの性能が色濃くでます。
横糸(クロス)の役割
クロスは主に調整する係りになります。
- ホールド感、球持ちの良さ
- 打球感
- ガットの滑り、スナップバック
横糸は感触の部分に変化を出してくれます。
なぜ縦糸と横糸のテンションを変えるのか
主に3つの理由があります。
- フレームの変形を防ぐため
- 食い付きを良くする
- スピン性能を上げる
上記の理由が主になります。
フレームの変形を防ぐため
ラケットは張り上げの際に縦糸から張りはじめます。
縦糸を張った際にフェイスが少し横に膨らみ横糸を張った際に元に戻ります。
ほとんどのラケットは縦糸が16本、横糸が19本と横の方が多いです。よって横糸の方がやや低めに2~3ポンド程低く張ることが多いです。
Sラケと呼ばれるウィルソンのラケットだけは縦糸の方が多いので横糸は低めに張ることで変形を抑えます、
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食い付きを良くする
横糸のテンションを低く張ることでガットの撓みが大きくなります。
撓むことでボールが食い付き、ホールド感の良さやマイルドな打球感になります。
スピン性能を上げる
縦糸を抑えている横糸の圧力が低くなるので、縦糸の動きを活性化することができます。
スナップバックと呼ばれるガットのズレ、戻りが大きくなるのでスピン性能が上がるという仕組みです。
メリットとデメリットについて
メリット
- 飛びを変えずに打球感を調節できる
- 食い付きの良さやスピン性能の底上げ
- 変形防止
デメリット
デメリットと言うほどのものは特にないですが、強いて言うなら弾道が持ち上がりやすくなるので球がループしやすくなります。
メリット券デメリットですね。
余談:テンションの高さについて
テンションは高ければ高いほどガットが撓みにくく硬く感じます。
逆に低ければ低いほど撓みやすく柔らかく感じます。
また高くはるほどにガットが動きづらいため弾道が低くなりやすいです。
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