[テニスガット]テンションの決め方について解説

 

ガットを張る際にテンションはどうしますか?と聞かれて分からないのでお任せで、と頼んでる方は少なくないはずです。

 

今回はそんな方向けにテンションとはどのくらいで張るといいのか、について解説していきます。

 

  • この記事のポイント
  • テンションについて解説
  • テンションの高さによる変化
  • 自分にあったテンションの決め方
テンションはよくわからんから上げ上げで!!みたいな人いるけど絶対しっておいた方が良い

 

コーチ歴10年ほどで実際に生徒の相談にのっている筆者が解説していきます。

 

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テンションについて解説

ガットを張る際にかかる張力のことです。

 

マシンが引っ張る強さをポンド表記で表しています。

 

引っ張る際の強さというところがポイントで、張り上がり時の面圧の強さではないです。

 

ラケットのフェイスサイズによって同じテンションで張っても面圧が変わってくるのでラケットやプレーヤーのレベルに応じてセッティングを変えることが大切です。

 

95インチのラケットと110インチのラケットに同じテンションで張っても面圧は同じじゃない

 

1ポンド単位で全く違う感触になるのでテンションの強さはこだわりを持っていくべきです。

 

テンションの高さによる変化

テンションが高い場合

・打球時のガットの撓みが小さく戻りが早くなる

・打球感が硬くなる

・飛びが抑えられる

スイングスピードが速いとこの撓み戻りの早さが活きてます

テンションが高いとガツンって感じで打ち応えがあるけどプレイヤーのパワーがないと力みの原因に

テンションが低い場合

・打球時のガットの撓みが大きく戻りがゆっくりになる

・打球感は柔らかくなる

・飛びが良くなる

スイングスピードがゆっくりだと乗せてる時間が長くなる低めのテンションが活きてきます。

低めのテンションはガットの食い付き感が強くなるのでホールドしたい人はこっちがお勧め!

同じガットを使用していてもテンションの高さで全く違う使用感になります。

 

基本的には高い方が飛びにくく、低い方が飛びやすいです。

ですが、スイングスピードが速いと撓み戻りのレスポンスが早いテンション高めの方が飛びが良くなったりするので一概にいえません。

 

自分に合ったテンションの決め方

  1. スイングスピードで考える
  2. 素材はナイロンかポリか
  3. 好みの打球感で決める

 

上記の三点で決めていきます。

 

スイングスピードで考える

高いテンションはスイングスピードが速くないと恩恵が得にくいです。

 

スイングスピードに自信があればハイテンション気味に、自信がなければローテンション気味に張るのをお勧めします。

 

基準値は46±あたりで考えます。

 

素材はナイロンかポリか

ナイロン素材に比べポリエステルは打球感が硬いので基本的にポリを張る場合の方が低めに設定をしていきます。

 

ナイロンで張る際のテンションから10%ほど落とすと良いと言われています。

 

男性は50ポンド、女性は48ポンドという基準をよく聞きますがナイロンであればそのくらいで良いと思います。

好みの打球感で決める

最後は実際に打ってみてどうかです。

できれば2本以上用意して低めのパターンと高めのパターンと打ち比べをするとベストです。

 

テンション1つでテニスが大きく変わります。自分に合ったセッティングにしていないとパフォーマンスの低下、怪我の原因にも繋がるので気を付けましょう。

 

ラケットの性能によっても変える?

ラケットの性能ももちろん1つ1つ違うものとなっています。

 

当然、同じプレイヤーが同じテンションでガットを張ったものを使ってもラケット自体が違えばまたちがった感触になります。

 

ラケットのスペックは以下の部分をみてガットのテンションを考えます。

  1. フレーム厚
  2. フェイスサイズ
  3. ストリングパターン

この3つが面圧やボールの飛びに影響を与えてきます。

 

フレーム厚について

フレームの厚みは厚ければ厚いほどボールの飛びは良く、薄ければ薄いほど飛びを抑えられます。

 

よって厚ラケを使っている場合はテンションがやや高めに、

 

薄ラケを使っている場合はやや低めに設定をすることをお勧めします。

 

 

フェイスサイズ

フェイスサイズは大きければ大きいほど面圧は低く、飛びは大きくなります。

 

小さければ小さいほど面圧が高く、飛びが抑えられます。

 

少し前述しましたが、同じテンションで張ってあってもフェイスサイズが違えば面圧が変わります。

 

ストリングパターンについて

基本的にはほとんどのラケットが16×19ですが16×20や18×20、等々色々なパターンがあります。

 

単純にガットを通す回数が多い(細かいパターン)のものほど面圧が上がります。

 

 

縦横のテンションを変えるセッティング

現在の主流は縦糸より横糸のテンションを2~3ポンドほど落として張るのが主流となっています。

 

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横糸のテンションを下げることによって

・食い付きが良くなる

・スピンがかかりやすくなる

・打球感がややマイルドになる

といったメリットがあり、下げている方が多いです。

 

まとめ

テンションは誰かと同じではなく、自分にあった(ラケットやプレーにあった)セッティングを見つけることが大切です。

理由としては

  1. 間違ったテンションはプレーの難しさに繋がる
  2. パフォーマンスの低下
  3. 怪我のリスク

などになります。

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