・ダブルスの立ち位置がわからない
・どこに打つのがいいのか知りたい
・ダブルスの戦術が知りたい
こういった悩みを解決します。
✅この記事のポイント
1、ダブルスにおけるポジションの取り方、考え方
2、ダブルスのセンターセオリーについて
3、ゲーム中に意識しておくポイント
コーチング歴10年ほどの現役テニスコーチが解説します。
ダブルスにおけるポジションの取り方、考え方
- 基本の陣形の理解(3種)
- ボールの飛び出し角度のイメージ
- センターを固める
上記の三点を解説します。
基本の陣形の理解(3種)
- 雁行陣
- ネット平行陣(ツーアップ)
- 後ろ平行陣(ツーバック)
雁行陣
最もよく使われる陣形です。後衛と前衛に1人ずつポジションを取りそれぞれが半分のコートを守るような形になります。
後衛が繋ぎ、前衛が攻撃するという役割を明確にしているポジションになるのでプレーの複雑さがなく初心者でも使いやすい基本の形となります。
ネット平行陣(ツーアップ)
前衛と後衛の両者がネットの近くでプレーをする陣形です。
二人ともネットにでているため攻撃的な陣形となり、ボレー能力やスマッシュ能力が求められる難易度が高めの形となります。
後ろ平行陣(ツーバック)
二人ともが下がってストロークをする陣形です。
主に相手サーブが良く、リターンが相手ボレーヤーに叩かれしまう場合に使います。
各ポジションに対しての前衛の動き方
対雁行陣
⇒味方ストローカー優勢の場合は前へ、相手ストローカー優勢の場合は後ろへと前後(左右も)状況に応じて変化させていく
対ネット平行
⇒基本的には詰めすぎず、相手がローボレー打つ際やロブが抜けた際に前へと詰める
対後ろ平行
⇒打球しているストローカーに対して身体を向ける+ネットへと近づいておく
様々なシチュエーションがあるので全てを解説できるわけではないですが、1つ言えることは常に正解の立ち位置はないです。相手の陣形やその時のシチュエーションに応じて変化させていくことが必要。
つまり各陣形の特徴や対策は最低限知っておくことは大切です。
ボールの飛び出し角度のイメージ
打球には角度がつきます。したがってクロスのボールはネットを通過したあとはどんどん横方向に広がって飛んでいきます。
それをイメージしたときに大切なのはストレート、クロスの両方を取りやすい位置はネットの近くになります。
- ネットに近いほどボールに角度がつく前にヒットできる。
- ネットに近いほど少ない歩数でボールに追い付ける
- ボレーはたくさん動くほど時間的余裕がない
結論を言うと相手打球者に対して近付けばボールに対して少ない歩数で打球することができます。
センターを固める
ダブルスにもセンターセオリーがあります。
ダブルスでのセンターのメリットは次の通りです。
- 相手の打球に角度がつきにくい
- 角度がつきにくいのでポーチに出やすい
- ミスしにくい
- お見合いする可能性がある
ダブルスでは特に角度がつきにくくポーチに出やすいというのがメリットとして大きいです。
センターを抜かれると困ること
- 相手にポーチにでられやすい
- 後衛がセンターに動くためオープンコートができる
- 後衛の守備範囲を広げる形になる
前衛がセンターを抜かせてしまうと次の打球でポーチに出られる可能性が上がるだけでなく、次の返球を後衛が大きく振られることとなります。
前衛の仕事としてストレートケア+甘いセンターケアの2つが最低限やらなければならないです。
ちなみにストレートアタックは
- ネットが近い
- 距離が短い
- ボレーヤーの近くを通る
というリスク盛り盛りのコースになるため基本的にはストレートよりセンター、クロスの方が飛んできやすいです。
ゲーム中に意識しておくポイント
- センターサーブ多め
- 序盤にストレートへの牽制
- リターンはパワーより低さ
上記の3つはアマチュアレベルでやる上でとても大切です。
センターサーブ
先程紹介したようにセンターへの配球はダブルスにおいて非常に有利になります。
サーブは確実に前衛に触られずにセンターに打てるためここへ集める練習を普段からしておきましょう。
ストレートへの牽制
ゲームのできるだけ序盤に打っておいた方が良いです。
相手にこの人はストレートを打ってくるという印象を持たせることでその後のクロスラリーがしやすくなります。
逆に言うと打たない人だと思われてるとポーチにでやすくなるのでクロスラリーの難易度が上がってしまいます。
リターンは低さ
リターンでの課題はボレーヤーに叩かれないかどうかです。
パワーやコースで押しきろうとするとミスがかさみやすくなるのでまず低くリターンを打てるように練習しましょう。
低いというだけでボレーヤーは触りづらくかつ、触ると浮きやすくなります。